管理業務主任者 過去問
令和5年度(2023年)
問18
問題文
給水方式及び給水設備に関する次の記述のうち、不適切なものはいくつあるか。
ア 水道直結増圧方式では、建物内の水が水道管に逆流しないように、逆流防止装置を設置する。
イ 建築基準法により、給水タンクに保守点検用のマンホールを設置する必要がある場合には、そのマンホールは、直径45cm以上の円が内接することができるものとしなければならない。
ウ 水道直結直圧方式は、使用水量変動などによる水圧条件が最も低下する時期にでも給水可能なように計画する。
ア 水道直結増圧方式では、建物内の水が水道管に逆流しないように、逆流防止装置を設置する。
イ 建築基準法により、給水タンクに保守点検用のマンホールを設置する必要がある場合には、そのマンホールは、直径45cm以上の円が内接することができるものとしなければならない。
ウ 水道直結直圧方式は、使用水量変動などによる水圧条件が最も低下する時期にでも給水可能なように計画する。
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問題
管理業務主任者試験 令和5年度(2023年) 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
給水方式及び給水設備に関する次の記述のうち、不適切なものはいくつあるか。
ア 水道直結増圧方式では、建物内の水が水道管に逆流しないように、逆流防止装置を設置する。
イ 建築基準法により、給水タンクに保守点検用のマンホールを設置する必要がある場合には、そのマンホールは、直径45cm以上の円が内接することができるものとしなければならない。
ウ 水道直結直圧方式は、使用水量変動などによる水圧条件が最も低下する時期にでも給水可能なように計画する。
ア 水道直結増圧方式では、建物内の水が水道管に逆流しないように、逆流防止装置を設置する。
イ 建築基準法により、給水タンクに保守点検用のマンホールを設置する必要がある場合には、そのマンホールは、直径45cm以上の円が内接することができるものとしなければならない。
ウ 水道直結直圧方式は、使用水量変動などによる水圧条件が最も低下する時期にでも給水可能なように計画する。
- 一つ
- 二つ
- 三つ
- なし
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この過去問の解説 (2件)
01
不適切なものは「イ」の一つです。
ア 適切
水道直結増圧方式では、建物内の水が水道管に逆流しないように、逆流防止装置を設置することになっています。
イ 不適切
給水タンクを建築物の内部、屋上又は最下階の床下に設ける場合においては、内部の保守点検を容易かつ安全に行うことができる位置に、直径60cm以上の円が内接することができる構造としたマンホールを設けなければなりません(昭和50年建設省告示1597号第一 二(4)(ろ))。
したがって、直径45cmでは不適切です。
ウ 適切
水道直結直圧方式は、使用水量変動などによる水圧条件が最も低下する時期にでも給水可能なように計画する必要があります。
給水方式及び給水設備の特徴を本問題を通して確認するようにしましょう。
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02
本問は給水設備に関するごく基本的な知識を問う問題です。
選択肢に数字が出ていてしかも個数問題の上に「なし」が選択肢にあるいやらしい問題ですが、内容自体は基本的なことなのでそれほど難しい問題ではありません。
大雑把に給水設備について整理します。
給水設備には、水道管からタンクを経由せずに直接住戸に水を供給する直結式といったん貯水タンク(受水槽)に水を貯める受水槽式があります。
直結式には、水道管の圧力そのままで給水する直圧方式(水道直結直圧方式)とポンプを設置して加圧する増圧方式(水道直結増圧方式又は増圧直結給水方式)があります。
受水槽式には、屋上に設けた高置水槽に水を引き揚げ、重力を利用して水圧を生み出す高置水槽方式(重力方式)、受水槽からポンプで加圧タンクに注水してタンク内の空気の圧縮による圧力で給水する圧力タンク方式(高置水槽の代わりに圧力タンクを使うと思えばだいたい合っているでしょう)、受水槽から加圧タンクを使わずにポンプで直接加圧給水を行うタンクレスブースター方式(ポンプ直送方式。直結増圧方式の直結を受水槽に代えたようなものです)があります。
それぞれの長所短所を簡単にまとめると、
①直結式は受水槽式よりも衛生的に有利。
②直結式は断水に弱い。
受水槽式は受水槽内の水が貯水になるので断水でもしばらくは使える。
③圧力ポンプを使うものは停電に弱い。
直圧は影響なし。
増圧式は圧力ポンプが停止しても水道管の圧力でも送れる高さまでなら給水できる。
高置水槽式は、揚水ポンプが作動しなくなるが、高置水槽に入っている分の水は重力を利用しているだけなので使える。
ということになります。
アは不適切ではありません。
増圧式に限らず直圧式であっても、直結式は水道本管から各住戸に直接水を送る方式ですから、何らかの事情で給水本管側の圧力が下がると、そのままでは水が住戸側から水道管へ逆流するおそれがあります。
そこで、逆流防止装置を設置して逆流を防止する必要があります。
圧力差の大きい増圧式と小さい直圧式では逆流防止装置に要求される性能が異なりますが、基本的にどちらであっても逆流防止装置が必要であることは同じです。
イは不適切です。
正しくは60㎝です。
45㎝ではかなり小柄な人でないと窮屈で仕方がありません。
ご自身の肩幅を測ってみてください。女性でも平均的に40㎝近くあります。男性なら40㎝を超えて50㎝程度も珍しくありません。
服を着ていることも含めて作業性を考えたら45㎝は狭すぎ、最低でも60㎝くらいは必要だと判ると思います。
ウは不適切ではありません。
これは当然だと思えるでしょう。
水道直結直圧方式は、水道本管の圧力以上の圧力が掛かることはないので、使用水量が増えると給水管圧力が低下します。
すると、水の出が悪くなるということが起こりますが、それでも止まることなく最低限は給水できないと困ります。
何かトラブルでもあった場合はともかく、少なくとも、通常の使用で想定される範囲の水圧低下であれば止まらないようにしておくのは当然のことです。
以上、不適切なものはイの一つです。
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